鹿児島県は薩摩半島の西に浮かぶ甑島。豊かな海の幸と人情溢れる人柄が自慢の小さな島です。
きびなごはとてもデリケートな魚で、水質がきれいな海でしか生きられない魚です。甑島はきびなごの生育に適した水質と産卵場があり、鹿児島県内でもきびなごの名産地として知られております。甑島で漁獲されたきびなごは、鮮度を落とさぬように、漁獲されたその日のうちに鹿児島県内の各地の漁港に運ばれます。
阿久根漁港は鹿児島県内でも有数の規模を誇り、様々な魚種が水揚げされます。阿久根市は古くから水産加工品を製造する企業が多いのが特徴です。
中でも干物を作る技術が高く、鹿児島県内でも高く評価されています。
きびなごの加工業者である有限会社マルフク川畑水産は、大正10年代に創業し、現在で4代目に至ります。
数々の賞歴のなかには、平成3年農林水産大臣賞もあります。阿久根市で水揚げされた魚のみを使用し、酸化防止剤などを一切使用していないことなど、「安全・安心な商品作り」に努めています。
ウルメイワシ科の美しい小魚。体は細く半透明。体側に沿って銀青色の縦帯があります。
鹿児島県南部では、縦帯を「キビ」と言い、小魚を「ナゴ」として「帯の小魚」=「きびなご」と呼び名がつきました。鹿児島県では鮮度の良い物は刺身で食し、煮物・焼き物・唐揚げ・てんぷらなど、様々な魚料理に利用しています。イワシやサバなどと同様にDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含む魚です。また一夜干しや丸干しなどの加工品や唐揚げやてんぷらなどは、骨を丸ごと食べられるので、カルシウムの補給にも最適な魚と言えます。
ちょっと甘酸っばいぐらいの三杯酢がおすすめです!
きびなご丸干しを空煎りした後にお好みの二杯酢、三杯酢に浸しておきます。瓶などに入れて2~3日漬けこむと、とてもやわらかくなって食べやすいです。
一緒にゴマや季節に応じてカボスやゆずの皮などを刻んで香り付けをしても結構です。
また昨今の黒酢ブームで皆様のご自宅でも黒酢などの上質な酢をご利用されていらっしゃることと思います。
黒酢はアミノ酸を多く含みますので、同時にアミノ酸を摂ることもできますし、また上質な黒酢などはツンとくる嫌な匂いも抑えられるので食べやすくなります。カルシウムとお酢の相性は大変良く、お酢と同時にカルシウムを摂るとカルシウムが体に吸収されやすくなります。